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  インタビュー連載「タッチタイピング指導事始め」<2>
なぜタッチタイピングが必要か?

谷口氏と吉田氏の対談

 新連載シリーズの2回目です。語り手の吉田真・日本パソコン能力検定委員会(パソ検)首席副会長は、毎日パソコン入力コンクールの事務局を担当しながら地味なタッチタイピングの普及に力を尽くしてきました。パソ検は日本書写能力検定委員会(書写検)と姉妹組織。筆や紙とパソコンは文字を描き出す同じツールという考え方でタッチタイピングに取り組んでいます。書いていることを特には意識しない手書きの感覚、そこまで達するのがタッチタイピングの妙味であり、そして入力された文字情報は手書き文字とは全く違う次元で発信、共有することができる――文章をデジタル化することの意味、それをタッチタイピングで行うことの有効性を熱く懇切に説明しています。

(インタビューは教育ジャーナリスト谷口泰三:教育タイムズhttp://www.taizou.org


―― 入力した文字と手書き文字や活字の違いは何でしょう。

吉田:  大きな違いは、パソコンに入力することで文字情報がデジタル化され全く違った次元の発信、共有が可能になることです。デジタル化というのは様々な情報をパソコンが処理できる情報信号に換えることです。

―― 違った次元の共有、発信というのはどういう意味ですか。

吉田:  ホームページやブログなどがその一例です。有意義なものもあれば、くだらないものもありますが、それらの文書は、こうしている間にも世界中の無数のサーバーに分散した形で蓄積され、共有されます。だから私たちは、検索システムを使って、ほしい情報を世界中から瞬時に集めることができるのです。これらの文書はすべてパソコンなどの情報機器を使って入力されたものです。入力して発信するということは、世界中の人々に向けて情報を蓄積することなのです。

―― それをタッチタイピングで行う利点はなんだと考えますか?

吉田: 「正確に速く入力すること」がとても大切です。そのためのメソッド(方法)がタッチタイピングなのです。タッチタイピングの利点は@入力速度が上がるAキーボードを見ないので視点移動が少なく目の疲れをおさえられるB頭に浮かんだ言葉をすぐに画面に出せるので、パソコンを使って文章を考えながら創ることができる、などです。また、児童生徒にとっては、プレゼンテーションや調べ学習のまとめなど表現力の基礎となります。そのためにも、タッチタイピングで文章を書く能力を身に着けることはとても重要なのです。

―― 将来、音声入力や手書き入力の技術が゙進めばそれで間に合うのではないですか?

吉田:  タッチタイピングとの違いは、スピードと正確さです。タッチタイピングで文書を書くスピードを10とすると音声入力は5、手書き入力は3、といわれています。また、音声や手書き文字をパソコンが認識して文字に変換するので正確さについてもタッチタイピングに勝るものはありません。ただし、音声入力や手書き入力はバリアフリーの観点ではとてもすばらしい入力方式だと思います。

―― しかし手書きの気軽さには及ばないのではありませんか。

吉田: 私たちは、文書を書くとき「えんぴつの動かし方」を意識して書きませんよね。思ったこと考えたことをえんぴつを使って紙に直接記録する感覚で書いています。つまり、筆記用具は、人の心と直結して思いを表現する道具なのです。タッチタイピングを身に着けるとこれと同じ感覚でパソコンに思ったこと考えたことを記録することができます。タッチタイピングはキーボードという筆記用具を使いこなすための技術です。時代が求める価値ある技術「タッチタイピング」を身に着けましょう。

(次回へつづく)

プロフィール

・日本パソコン能力検定委員会副会長
・日本書写能力検定委員会企画部長
・琴河原株式会社取締役企画部長
・文部科学省「学びんピック」認定
 毎日パソコン入力コンクール大会運営副委員長 


・教育ジャーナリスト
・教育タイムズ(http://www.taizou.org)主宰
・日本記者クラブ会員
・元毎日新聞社紙面審査委員
・文部科学省「学びんピック」認定
 毎日パソコン入力コンクール大会運営顧問 

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